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「何を」でなく、「いかに」に心を留める

618号2015/09/14更新

(今日のお話 1936文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

金曜日の夜は、
「三人寄らば、文殊の知恵の会」ということで、
異業種の人々で、”キャリアを考える”というテーマで集まりました。

合計8名の方に19~22時半までお付き合いいただき、
色々とワークなど行わせて頂きました。

100人の部下を持たれている方、
多くの部署で大変な経験をされてきた方々の意見を聞き、
私自身も、非常に勉強になりました。

改めて皆さま、ありがとうございました!

そして、週末は営業計画、読書など仕事関連と、
コーチのテニスの試合観戦など諸々。
■さて、今日のお話。

ピーター・ドラッカーの『経営者の条件』より、
「なるほどな」、と思う内容がございましたので、
皆さまに共有したいと思います。

テーマは

「人の強みを生かす」。

では、どうぞ。


■故ドラッカーが書いた

『経営者の条件』は、

ドラッカーの著書の中でも、
個人の成長について書かれたものです。

その中で、ドラッカーは、

”成果を上げるエグゼクティブになるには、
(=管理職、という意味ではなく、自分で意思決定をする知識労働者)
成果を上げるべきいくつかの必要な能力がある”

と言います。

そして、その一つが、

<人の強みを生かす>

ことである、
そう述べます。


■”人の強みを生かす”というと、

上から下への矢印で、
何となく管理者の特権のように感じるかもしれません。

しかし、ドラッカーはそうではなく、
”あらゆる人の強みを生かすことである”
が成果を上げる上で重要である、
と言っています。

例えば、こんな記述があります。

「”上司の”強みの活かし方」について。


<上司の強みを生かす>

成果を上げるには、上司の強みを生かさなければならない。

企業、政府機関、その他あらゆる組織において、
「上司にどう対処するか」で悩まない者はいない。

実のところ答えは簡単である。
成果を上げる者ならば、皆知っていることである。

上司の強みを生かすことである。

これは世間の常識である。

現実は企業ドラマと違う。

部下が無能な上司を倒し、
乗り越えて地位を得るなどということは起こらない。

(中略)

上司もまた人であって、
それぞれの成果のあげ方があることを知らなければならない。

上司に特有の仕事の仕方を知る必要がある。


■現実は企業ドラマと違う。

上司も人であるから、それぞれの成果の上げ方を知り、
活かさねば自分も昇進できない。

・・・確かにその通りかもしれません。

「倍返しだ!」のように、
上司の裏を抑え、論破し、なぎ倒せれば
ドラマとして見ている方は気持ちがいいですが、
実際はちょっと非現実的。

では、”上司の強みを生かす”には、
具体的に、どうすればよいのでしょうか。

ドラッカーはこのように続けます。


上司に特有の仕事の仕方を知る必要がある。

人には、「読む人」と「聞く人」がいる。

・・・

読む人に対しては口で話でも時間の無駄である。

彼らは、読んだあとでなければ聞くことができない。

逆に、聞く人に分厚い報告書を渡しても紙の無駄である。

耳で聞かなければ何のことか理解できない。

・・・

上司の強みを生かすには、問題の提示にしても、
「何を」ではなく、「いかに」について留意しなければならない。

何が重要であり、何が正しいかだけではなく、
いかなる順序で提示するかが大切である。

(『経営者の条件』著:P・Fドラッカー)


■人には、「読む人」と「聞く人」がいる。

だから上司にも「何を」でなく「いかに」を留意して、
伝えなければ、きちんとつながらない。

確かにそうかもしれないなあ、
と私はしみじみ思ってしまいました。

私だけでなく、
ご自身で経営されている以外の方は、
殆どの方が上司という存在がいるかと思いますが、
思い当たる節があった方も、少なくないかもしれません。

そして、この記事を読んで、
同時に強く思ったことがあります。
(今日、私が一番お伝えしたい点です)

上司であれ、部下であれ、
”相手の強みを生かす”ということは、
成果を上げる上で大事。

このことは否定のしようがありません。

そして、加えて言うならば、
<”相手の強みを生かす”ための必要条件>は

<相手のことを理解しようとするという姿勢>

なくては話にならないのではないか、

そう感じたのです。


■ごくごく当たり前のこと。

でも、本当にできているのだろうか、と。

「あんなにメールで書いて伝えているのに、全然伝わらない」
「あんなに丁寧に伝えたのに、全然理解されない」

と相手の能力と逆の方法で伝え、
伝わらないと愚痴をこぼす。

そのように、相手の責任にしてしまうこと、
少なくないのではないか、と思ったのです。

ドラッカーは、

”「読む人」には、読んでわかるよう伝えよ。
「聞く人」には、聞いて分かるように伝えよ。”

と言いました。

そして、それを実現するためには、

”自分のやり方に意固地になるのではなく、
まず相手の思考や行動を理解し、尊重し、合わせる姿勢がなければ、
実現することはできない”

のでしょう。

上司でも、部下でも、同僚でも、家族でも、
「相手の強みを生かす」ということは、
何か新しいものを生む上で、重要なこと。

そして、それを実現するためには、
強引に自分のペースに合わせるよう強いるのでなく、

読む人には、読んでわかるように、
聞く人には、聞いてわかるように、

【「何を」でなく、「いかに」に留意すること】

が大事です。

そして、そのための土台として、

【まず相手を理解し、相手のやり方を尊重する】

という姿勢が、更に大事なのだと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
【本日の名言】
最高の処世術とは、
妥協することなしに適応することである。

ゲオルク・ジンメル

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