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効果的に学ぶには、「箇条書きの事実」ではなく、「一筆書きのストーリー」として学ぶ

659号2015/11/16更新

(今日のお話 1734文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

金曜日は、大手IT企業の管理職の方向の
「7つの習慣 3日間研修」の懇親会に参加。
(O社様、いつもありがとうございます。
 私自身、毎回パワーをもらっております。)

そして、週末は雨だったので、
カフェで読書など。

最近は、山崎豊子氏の長編小説集に、
物凄くハマっています。

今日は、山崎豊子氏の小説を読みながら感じた、

「学びを深めるためストーリー」

について共有したいと思います。

ではどうぞ。


■山崎豊子氏の作品と言えば、

『白い巨塔』
『華麗なる一族』
『大地の子』

などドラマ化もされた、
非常に有名な作品ばかりですね。

小説は文庫で平均5巻、
3000ページを超える大作が中心です。

しかもその時代時代の社会問題に、
鋭く切り込む作風が非常にリアルで面白く、
かつ社会を知るための大変な勉強になります。


■私はこれまでに読んだ山崎豊子氏の作品は

『大地の子』
『白い巨塔』、

この2つ。

そして今は『不毛地帯』を読んでおりますが、
私はこれまで読んだあらゆる小説の中で、

”最も勉強になり、
新しい視点を与えてくれた作品”

の一つである、
と強く思っています。

下手なビジネス書や歴史書より、
よほど世の中の見方や、歴史感、
戦後の時代の人の考え方など、
多くの新しい世界観を、
小説を通して得させてくれたと思うのです。


■ではなぜ、
そんな感覚を持ちえたのか。

なぜ、山崎豊子氏の小説には、
そのような新しい視点を与えうる力があるのか。

そう考えたときに、それは


<ストーリーの力>

にあるのではないか、
そう思ったのです。

山崎豊子氏の作品は、
その時代を追体験しているような、
リアルな取材を元に描かれています。

登場する人物や会社や出来事は、
あくまでフィクションとなっていますが、
多くは実在のモデルがあり、
現実世界とリンクして物語が展開します。

そしてこの行間に、
緻密で膨大な量の取材と、
実際の企業をモデルにした詳細な場面設定がある。

例えば、今読んでいる『不毛地帯』であれば、

・戦後の「シベリア抑留」にあった残留兵の悲惨な生活
・1950年代、大手商社の戦闘機受注をめぐる、政界工作の実態
・大手企業内での、ポジション争いにおける社内政治や社員の葛藤

などなどが、

「ただの事実の羅列」ではなく、

登場人物の想いと、
それに伴う絡み合う事件の連続という形で
小説という壮大な、

「一筆書きのストーリー」

にまとめられているわけです。

そうすると、
ただ文字を読んでいるのにもかかわらず、

小説を読みながら、

「戦争のむごさとは、かくも凄まじいものだったのか」
「利権の争いとは、こうまで生々しいものなのか」

というように、

時に動機が激しくなったり、
顔をしかめてしまったり、
悲しくなったり、それこそ
「疑似体験」しているような錯覚を覚えるのです。

そして、そのような「疑似体験」は、
今まで散々習ってきた”日本史の授業”より、
”よくわかる日本の歴史”という実用書より、

ずっとずっと勉強になると感じたのです。


■そしてそれは、
恐らく山崎豊子氏の小説が、

「事実の断片」でなく、

・当時の人の気持ち
・当時のビジネス環境
・実際にあった事件の繋がり

などを綿密に取材し、
詳細な物語設計を組み立て、
全てが、

”一筆書きのストーリー”

として、繋げて伝わってくるからこそ、
深く深く理解させてくれる、
深い学びを与えてくれる、

そのように思うのです


■忙しい毎日において、
ともすると私たちは、

「てっとり早く要点だけ知りたい」とか、
「ポイントだけでいい」とか
「重要なところを3つだけ箇条書きで教えて」など、

”箇条書きの断片”だけを知り、全体を理解しよう、

とすることがあるかもしれません。

でも、例え断片を知っても、

”その背景にある繋がり”を、
ストーリーとして落とし込んでいなければ、
表面的な事実の理解だけで終わってしまうのかもしれません。

だからこそ、私たちが

「何かを本質的に学ぼう」
「深い気付きを得よう」

とするのであれば、

【”箇条書きの事実”として学ぶのではなく、
 ”一筆書きのストーリー”として学ぶ】

ことこそが、学びを定着し、
自分の血肉にする上で大変重要なことではないか、

そのように思うのです。

学生時代、日本史で
「1192作ろうなんたらかんたら・・・」と暗記しても、
今、まるで理解できていない悲しき事実を思いながら。

ストーリーの偉大さに想いを馳せた次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
【本日の名言】
無駄なもの、無用なもの、余計なもの、
多すぎるもの、何の役にも立たないもの、
それが私は好きだ。

ヴィクトル・ユーゴー

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