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「失うこと」を賭すことで、得られるものとは?

1004号2016/11/13更新

(本日のお話/2234文字 読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日は以前から通っている私塾、「サムライ塾」にて、
朝9:00から懇親会を含めて23:00まで

”武士道精神”などについて、永遠語り、
考え尽くしておりました。

何となく、
「武士道」とか「サムライ」とか言うと、
古臭いとか、胡散臭い(?)と思われる方も、
もしかするといらっしゃるかもしれませんが、

お金とか、目に見える物や、
欲を満たすことが大事と思われがちな世の中において、
大事な要素がたくさんあるものだと、

ひしひしと感じました。


しつこいようですが、

『武士道』(著:新渡戸稲造)
『西郷南洲遺訓』

は本当に良書。

ぜひご一読をおすすめします。



さて本日のお話です。

先日読んだ、

『学力の経済学』(著:中室 牧子)


より、共感する話がありましたので、
皆さまにご紹介したいと思います。

テーマは、

「”失うこと”を賭すことで、得られるものとは?」。

それでは、どうぞ。
■『学力の経済学』にて紹介されていたお話。

ある学校で興味深い実験を行ったそうです。

それは、
「教員のボーナス」に対して行った実験でした。

Aのグループの先生は、
もし半年後に生徒の成績が上がったら、
”特別ボーナス”をあげるという設定です。


対して、Bのグループは、
実験開始時に、始めからボーナスを前払いでもれます。

しかしながら、
もし半年後に生徒の成績が上がっていなければ、
悲しきかな、半年前にもらっていたボーナスを、
返還しなければならない、という設定です。



では、


”頑張ったらボーナスが貰えるAのグループ”

VS

”頑張らなかったら
 貰っていたボーナスを返さなければいけないBのグループ”


どちらが、生徒の成績を、
よりあげることができたのでしょうか。

すなわち、より高いパフォーマンスを見せたのでしょうか。


ちなみに、生み出した結果と、
貰える金額の設定は一緒なのです。

頑張ったら貰える。頑張らなかったら貰えない。
頑張ったら貰えたまま。頑張らなかったら貰えない(返すから)


ただ、お金を貰えるタイミングが違うだけ



さて、ではこの答えは、何か。

答えは、

「B」

のグループのほうがより高い成果を見せた、
ということだったのです。

つまり、
「目の前のニンジン」として、
ボーナスをちらつかせるよりも、


『ボーナスを返さないといけない(=一度手に入れたものを失う)』


という縛りのほうが、
より効果的である、ということですね。



■この話を聞いた時に、
ふと思い出したお話がありました。


それは、私の友人のIくん(仮)の彼女の話。

彼は爽やかイケメンで、
向上心高く、素晴らしい人物。

いわゆる女子からすれば
”優良物件”というやつですね(笑)



そんなIくんは、
お付き合いしていた彼女がいました。


しかし、
付き合う期間が長くなるにつれて、
だんだん、マイナスの面が見えてきたそうです。

最初は、一生懸命で頑張りやの彼女だったけど、
やはり長くなったがゆえの甘えでしょうか、

次第に、

怠け者で、
頑張れなくて、
休みはただダラダラする、
いつもネガティブ発言、

彼女自身、

「それじゃいけない」
「もっと自分を律していきたい」

と思いつつ、できない日々が続き、
そして彼は彼女に対して、
距離を感じ始めたそうです。


そして、ある日、
彼は彼女に告げました。


「別れようか」


と。



■しかし、この話は、
ここで終わりませんでした。

彼女は、Iくんのことが、
やっぱりまだ好きだった。


そして、彼から
「別れよう」と言われ、

『好きな人を本当に失ってしまう』

という状況に、
初めて向き合わされたのです。




そして、別れてから3ヶ月後。

彼女が彼の家においていた荷物を取りに来る時、
その彼女がこのようにそうです。


「別れてから、考えたの。

 もう一度、I君とやり直したい。

 だから、私はあれから変わろうと思って、
 色々チャレンジしてきた。

 だらしない自分と向き合うために、
 自分なりに精一杯だけど、やってきた。

 だから、もう一度、チャンスが欲しい」




結果、そのI君は、
彼女のその本気度に心動かされ、

「もう一度やり直そう」

と決めたそうです。


そして今は順調にお付き合いされているそうです。



■さて、めでたしめでたし。

ではなくて、この話から何が言いたいのか。


それは、先程の教員の話と同様、


『人は”失うこと”で、本気で動くことが出来る』


そんな法則があるのではないか

ということなのです。


元々持っているものを「失う」ということは、
ある意味、”負の感情”を沸き起こします。


失いたくない。

なくすのはイヤだ。


しかし、そんなエネルギーだからこそ、
「目の前のニンジン」とか
「やればいいとわかっている綺麗事」以上に、
人を動かしうる、そんな力を持つと思うのです。



■と、するとです。

もし皆さんが、
「何かをやりたい、成し遂げたい」
そう思っているとしたら。

そのエンジンの一つとして、

「失う恐怖という力」を使うこと、

それも一つの有効な手法になりうるのかもしれません。


先程の先生のように
「ボーナスを返す」と言うのは、
なかなか現実的ではないかもしれません。

でも、「これをやる!」と皆に宣言し、
結果やらなかったとしたら、

”「信頼」を失う”

ということになるでしょう。


「何かをやる」とコミットをして、
なのに自分だけやらなかったら、
もしかすると、

”「仕事」を失う”とか
“「友情」を失う”

ということも、ゼロではありません。


自ら外堀を囲み、
自らを崖っぷちに追い込むこと。

覚悟が必要なことではありますが
故に、効果的なのでしょう。


ということで、
「”失うこと”を賭すことで、得られるものとは?」

【自らを否応なく突き動かす力】

なのだろう、そのように思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
【本日の名言】
経験は最良の教師である。
ただし、授業料が高すぎる。

トーマス・カーライル

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