500社2500名以上が読む「1日を5%元気にする」メールマガジン

倫理ジレンマ

907号2016/08/08更新

(今日のお話 2456文字/読了時間3分)
■ おはようございます。紀藤です。

日曜日は、いつものごとく、
テニススクールへ。

またその他は読書や、
映画を見たりして過ごしておりました。

先月から”ドラッカー塾”なるものに、
通わせていただいており、

「ドラッカー」への興味が、
ふつふつと湧いてきております。


今日は、昨日読んだドラッカーにまつわる本、

『ドラッカー・スクールで学んだ、本当のマネジメント』(著:藤田勝利)

より、とても考えさせられるお話がありましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。
■ 著者の藤田氏は、

ドラッカー・スクールとして知られている
米国のクレアモント大学で学ばれ、
直接、故・ピータードラッカーに師事をされた方。

そんな彼は、
ドラッカー・スクールで
数多の講義を受講され、
「マネジメントの真髄」を学ばれ、
そして首席で卒業されたそうです。

そんな彼が、
そんなドラッカー・スクールで、
”特に印象に残った講義”がある、

と著書にて語られていました。

それは、こんな内容でした。

(少し長いですが、
興味深いエピソードです。)

===================

<「倫理ジレンマ」のお話(前半)>


ドラッカー・スクールの講義で、
私にとってとりわけ思い出に残っているものに、

『倫理ジレンマ』

という講義がありました。


違法ではないけれども、
倫理観的には非常に判断が難しいケースを多数読み、
クラス内で徹底議論をするというものです。

クラスメイトはさまざまな国籍や経験を有するので、
当然、なかなか明快な結論はでません。



たとえば、辣腕番組プロデューサーとして
異例の高視聴率の番組を制作し、
会社にも自分にも莫大な利益をもたらしている一方で、

その番組を見た小中学生に、
「行動や言葉遣いが乱暴になる」といった
好ましくない影響が出ていることが指摘された、

という、実話に基づくケースがありました。

自分が経営者、
あるいはそのプロデューサー自身であれば、
どう判断し、行動するのか。

(中略)

その他にも、

「ノルマや決算数字を作るための、押し込み型の営業に関するジレンマ」

「人間性は優れているが、業務面では貢献度が低い
 生え抜き古参マネージャーの処遇に関するジレンマ」

など誰もが思い当たるようなジレンマのケースが、
たくさん取り上げられる講義です。



そして、教授は議論をファシリテートはしますが、
結論は言いません。

判断はすべてこれからの経営のリーダーになる、
私達学生に任せられています。

これが私としては当時、消化不良であり、
何か明確な答えや指針を得たいと、
ジリジリしていました。

(後半に続く)
============================


■ さて、いかがでしょうか。

私の場合、営業が長いもので、

「決算数字を作るための、押し込み型営業に関するジレンマ」

などは、「あー、あるある!」と
一人、机で膝を打っておりました(苦笑)

そしてきっと皆様にも、
このような状況、例えば、

・マネージャーからの指示、会社からの業務命令が、
 自分としては納得できない、

とか、

・結果を出すために、何でもやれというけれども、
 本当にそれで良いのか疑問に思う

みたいに、

「あっちを立てれば(結果を求めれば)、
 こっちが立たず(自分の価値観が許さない)」

というような、いわゆる
『倫理ジレンマ』に陥ったこと、
あるのではないでしょうか。


■ では、こんな時に、
結局どうすればいいのでしょうか。

結果を追求するのか?

それとも、
自らの価値観に照らし合わせて、
固辞するのか?

はたまた別の案を考えるのか?

本当に難しい問いのように思えます。

しかしながら、その答えの一つとして、

先述の藤田氏は、著書の続きにて
”一つの解”として、このような意見を書かれていました。

先ほどの文章の続きです。


===================

<倫理ジレンマのお話(後半)>


ある時、セルフ・マネジメントの考え方と、
この「倫理ジレンマ」の講義が
融合していることに、気付きました。

理論や哲学は自分の外のものから学ばなければなりません。


しかし、

『最後にどういった価値観・倫理観を優先し、
 組織をリードしていくかという答えは、「自分」の中にしかない』

ということに気がついたのです。


少なくとも、違法か合法かの判断だけでは足りません。

すべてはマネージャー、リーダー自身の
価値基準や信念で意思決定をし、
その責任を追わなければいけないのです。


(引用:『ドラッカー・スクールで学んだ、本当のマネジメント』著:藤田勝利)
====================


最後に何を選ぶのか。

それは、答えなどなく、結局、


【自分の中の価値観次第である】


ということなのです。



■ この答えを聞いた時に、
私は仕事をする上、そして生きる上で、
大切なことに改めて気が付かされた思いがしました。

きっと誰もが、
これから生きていく上で、
”あっちを立てればこっちを立たず”という

「倫理ジレンマ」

に近しい状況に遭遇すること、
恐らく、あると思うのです。


その時に、

「自分自身が、何を大切にして、
 どんなこだわりを持って生きていくのか」

が自らの中ではっきりしているかどうか、

すなわち、


【自らの”価値観の軸”を持っているかどうか】


というのは、
一筋の光、進むべき指針となりえる、
非常に大切なことなのではないだろうか、

そのように思ったのです。


■ 忙しい日常では普段、
「自分の価値観は何か?」などと、
考えることはなかなかないと思います。


しかしながら、
ドラッカー・スクールの事例のように、

”来るべき岐路”

において、
自分が納得出来る道を歩み、
そして前に進むために、


『自らの”価値観の軸”は何か?』


と、時に立ち止まって考えることは、
とても重要なことではないだろうか、

そのように思ったのです。


最近、そんな価値観を見誤って、
退陣を迫られるケースが頻発している世の中だからこそ、
改めて自らに問うてみること、大事なのかもしれませんね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
【本日の名言】
ここで責任は止まる。
責任の転嫁はしない。

ハリー・トルーマン

初めての方はこちらから

ビジネス&ライフに小さな変革を 未来習慣メールマガジン

カテゴリー別で見る

「7つの習慣」から探す

キーワードから探す

年別アーカイブ

※このサイトは、フランクリン・コヴィー・ジャパン(株)とは関係なく、記載されている内容の責任は著者個人に帰するものです。