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「奇跡のリンゴ」のお話 ~後編~

769号2016/03/23更新

(今日のお話 2554文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。

また夜はお世話になっているとある方が、
ご栄転されるとのことで送別会へ参加させていただきました。

仕事から始まった人間関係が、
どんどん深くなっていくのを感じるとき、
本当にこの仕事をやっていてよかったなあ、と感じます。



さて、本日のお話です。

昨日は、
『奇跡のリンゴ』(著:石川拓治)
という本をご紹介いたしました

今日は、その後半。

(昨日のお話の要約)

カマドケシ(竈消し)という、
侮蔑の言葉を浴びせられ、
絶対不可能といわれる「リンゴの無農薬栽培」に挑戦した木村秋則氏。

5年経ち、枯れ果てたリンゴの木をみて、
万策尽きたと感じ、絶望の果てに、
木村氏は命を絶つために、山に登ります。

そこで彼が見たのは、
農薬もないのに、青々と生い茂る
「リンゴの木」でした。


それでは、後半、どうぞ。
■木村氏は、山頂で自らの命を経つべく、
手ごろな木の枝を見つけ、そこにロープをかけようと投げた。

すると、ロープは枝をはずれ、
崖の斜面の方へそれた。

「最後の最後まで失敗か、」

そう思い、斜面へと足を伸ばし、
ロープを拾い上げたその瞬間、
木村氏は目を見張った。

そこに、葉を青々とつけた
リンゴの木が立っているではないか!

一体誰が農薬を?

一瞬そう思ったが、そんなわけがあるはずがない。

その木は、その木の力で、
そこに立ち、葉を茂らせていたのだ。

近づいて、よく目を凝らすと、
実は、それはドングリの木であった。

しかし、木村氏の心はドクドクと脈打っていた。

彼の中で、
「すべてがわかった」という感触があった。


■彼はマッチをすり、
夢中でそのドングリの木をまじまじと見た。

森の木々は、それだけで生きている。
害虫にも病気にも犯されずに。

何が違うのか?

そして観察し、わかったことがあった。

それは、目に見えない部分、
いや、見ようとしてなかった部分にあるのではないか。

ドングリの木の周りの土を見た。

ふかふかで柔らかい。
地面を掘り返しても、手でどれだけでも掘り進められる。
温もりを感じ、暖かい。
ツンとした大地の香りがする。

その香りをいつくしむかのように、
木村氏は思わず口に含んだ。


■何が違うのか?
うちのリンゴの木と畑と、どう違うのか?

それを知りたくて、
山を駆け下り、リンゴの木と比べた。

すると、リンゴの木の土は、
冷たく、固かった。

表面は、温かみはある。
しかし固く、少し掘り下げると、冷たい。

生命の温もりが、ない。

ドングリの木は、白く綺麗な根だった。
細い根も、大地中に張り巡らされ、美しかった。

しかし、リンゴの木の根は、
細く、弱く、生命の力が感じられなかった。

そして木村氏は思った。

『問題は「目に見えない部分」、
 地面の下、すなわち「土」にこそあるのではないか。

 私は、害虫や病気を駆除しようと、
 あらゆることをやってきていたつもりだった。

 でも、結局は
 「目に見える部分」しかみていなかったのだ。

 「目に見えない部分」、すなわち
 根の強さ、生命の繋がり、それを高めて、
 リンゴの生命力を伸ばしてあげること、
 それこそが大事だった。

 なぜ今まで気が付かなかったのか』
と。


■そして畑は次第に息を吹き返していく。

畑には、害虫とされる蛾もいれば、
蜂もいる。そして蛙も飛び回り、それを追いかける蛇もいる。

しかしそれぞれが一つの生態系として、
土をはぐくみ、大地に栄養を与え、
リンゴの根に活力を与えていた。

9年目、ある日のこと。

死の淵に瀕していたリンゴの畑には、
その畑いっぱいに、
リンゴの白い花が上を向いて咲いていた。

そして、そこから取れたリンゴは、
不思議なことに腐らないという。

小さく枯れたようにしぼみ、
ポプリのようにほのかに甘い香りを残す。

大型の台風が来て、他のリンゴ畑が壊滅的な状態だったとときも
木村氏のリンゴは強く、実も落ちなかったという。

そうして、「奇跡のリンゴ」となった。

※参考:『奇跡のリンゴ』(著:石川拓治)


■という実際のお話です。

このリンゴを食べた人は、
その複雑で、体験したことがない甘みと酸味に、
涙することもあるそうです。

もちろん、その背景情報を知っている、というのもあるでしょう。
ですが、それだけではないようにも思えます。

このお話については、
ぜひ本書を読んでいただきたいところ。

(下手な小説よりも、ずっと感動します。
 心よりお勧めいたします。)


■では、この本から私が感じたことは、何か。

もちろん、この木村氏の執念もそうです。

しかし、この話を読んでいて、
一番強く思ったことが、

「やはり自然の原則には逆らえない」

ということでした。


■根が育たなければ、
強い葉と果実を実らすことはできません。

これが「奇跡のリンゴ」を生み出す、
一つの鍵だったわけです。

しかし、悲しきかな、

やれ害虫が発生した、
やれ葉の実りが遅い、
やれ果実の育ちが悪い、

など、表面で起こることに注目し、
そのことばかりに必死で対応し、
解決しようとしてしまう。

しかし、そこにスポットを当てても、
結果的に、本質の問題は別にあったりするのです。

「そもそも」
(=リンゴの場合であれば、強い根を育て、
  リンゴの生命力を高めること)

を解決しない限り、
求める結果を出すことはできない。

結果を出せたとしても、
赤子のように付きっ切りで世話をすることになる。

そんな状態になりかねないわけです。


■このことは、
私たちにも言えると思います。

目に見え、感じる、

・人間関係の綻び、
・成果の出ない毎日、
・悶々とした日々の気持ち

このような満たされない今に対して、
なんとなくゲームやテレビ、
浅い喜びに埋没することをしていたとしても、
真の解決にはならないのでしょう。

リンゴの木が、
その果実を実らせ続けるためには、
その根を地中にめぐらせ、生命力を高めることでした。

そして、それは、
人にも同様に当てはまるのかもしれません。

「葉でなく、根を見ること」

が大事なのでしょう。

それは言うなれば、

・自分の行動の元になっている、
 「考え方(パラダイム)」に目を向けてみる
・知識やスキルだけでなく、姿勢・あり方を見直してみる
・表面的なことでなく、本当は何がしたいのか、
 自分に矢印を向けて考えてみる

などだと思います。

理想的で、最高の果実を実らせ続けられる自分であるために、
「根」を伸ばし、磨き続けたいものです。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
【本日の名言】
悪の葉っぱに斧を向ける人は千人いても、
根っこに斧を向けるのは一人しかいない。

ヘンリーディビットソロー

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