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100キロウルトラマラソン体験記 ―今この一歩に、魂を込める―

1194号2017/05/22更新

(今日のお話 2854文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日、日曜日は、
長野県の野辺山にて、ウルトラマラソン100キロのレースに、
友人14名と共に参加してきました。


一般的には、あまり
「ウルトラマラソンとは何か?」というものが知られていないため、
どういった競技なのかを改めて紹介すると共に、

レースを通じて感じた学びを、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


「100キロマラソン体験記 ~今この一歩に、魂を込める~」。


それでは、どうぞ。

(長いです、予めご了承ください)
■ウルトラマラソン。

いつからかマラソンがブームになり、
いたるところで走る人を見かけるようになりました。


「走る」ことができるようになると、
人はチャレンジしたくなるものです。


初めはハーフマラソン21キロ。
そして次はフルマラソン42キロ。

そしてそれらも達成すると
次のステップとして、
”より高い挑戦”をしたくなることがあるようです。



70キロとか、100キロとか、
(中には160キロとか400キロランというレースもあるそう)
そんな気違い的なレースに出場する人が、
ちらほら出てくるのです。


おそらく、それは

「自分への挑戦」とか、
「自分の可能性を試したい」とか、

はたまた私のように

「友人に強制的に引っ張り込まれた」など(汗)

様々理由はあるのでしょう。


■そんな背景を踏まえ、
今回の野辺山ウルトラマラソン100キロ。

このレースの舞台の「野辺山」は
日本で最も標高が高いJRの駅として有名な場所です。


そして「野辺山ウルトラマラソン」は、
日本にあるウルトラマラソンの中でも、
その高低差とアップダウンの激しいコースから、
”最も完走が難しい”と言われているレースの一つです。


そして無謀にも、その大会に参加をすることにしたのが、去年の11月でした。

きっかけは、繰り返しますが、
何かと人を巻き込むのが上手な赤羽氏という友人のせい。



(ちなみに、彼のウルトラマラソンのブログは、超絶に面白いです。

 よろしければ、ぜひご覧になられてみてください。
 ものすごく、オススメです。

 私は前日読みながら、一人感動して涙しました。
 (まだ走ってないのに)

 【日本一赤裸々な野辺山100kmウルトラマラソン日記】)


■さて、レース当日の朝
5月21日(日)の朝2時に起床し、
朝5時のスタートを待ちます。

外はまだ暗い。

また山の朝は寒く、
ゴミ袋被って寒さをしのいでいる人もちらほら。

そして、朝日が差し込む明け方5時がやってきます。


一旦レースがスタートしたら最後、

・走り切るか、
・リタイヤするか、
・それとも関門に引っかかり、強制終了か。

その三択のどれかしかありません。


しかも、頼っても、
助けを求めても、
誰も助けてくれるわけではない。

キツくても、辞めたくなっても、
歩きたくなっても、泣きたくなっても、
1人で全部引き受けて、
そしてどうするか選択しかもなければいけない。

それがマラソンの厳しさです。


■私も先週痛め、鍼治療でごまかした腰を抱えながら、
とりあえずスタートします。

走り始めは元気です。
快調に10キロ、20キロと走っていく。


しかし時間が立つに連れ、
太陽が高くなり、気温が上昇していきます。


走った距離が増えるにつれ、
足に溜まった乳酸も増えます。

そして外は、この時期には珍しい
気温30℃を超える強烈な暑さ。

そして消化できないおにぎりと、
栄養剤が混ざって、
常に吐きそうな感覚になりながら、
とにかく走り続けるのです。


でも前に進む。

42キロまでたどり着き、
ホッとしたのもつかの間。

そこからさらに60キロ走らなければいけません。

時間はまだ10時過ぎ。

これからもっと、外は暑くなる。

体力も、もっとなくなってゆく。


その先の道のりを想像し、
不安に囚われます。

「一体、あと、どれほどの苦痛を味わえばよいのか」

と。


■そして走り続けます。

50キロの折り返し地点に、差し掛かります。


正午の日差しが照りつける51-70キロ。
水を被りながら、ただただ、走り続ける。

周りを見ると、フラフラして、
今にも倒れそうな人が、チラホラ見えます。

でも、走る、走る。

気持ちが折れたら、そこで”負け”なのです。



そしてついに70キロ地点。

「馬越峠」(まごえとうげ)という、
”馬じゃないと越えられない峠”を表すような、
危険な臭いする名前の、激坂が70-77キロが待っています。


そこでは多くのランナーが、
走ることもできず、ゾンビのごとく
フラフラと歩く。


歩いていると、悪魔がささやきます。

「周りが歩いているよ。
 お前も歩けばいいじゃないか」

その誘惑に負けて、
歩くことを選択したくなる。

でも、甘えたら、
出しきらなかったことに、
きっと後悔する。

その誘惑に抵抗し、
フラフラになりながらも、
なんとか走ります。

ほとんどスピードはなくとも、
とにかく、走ろうとする。

それだけは守ろうと、
自分に言い聞かせつづける。



ふと周りを見ると、

道端で倒れている人もいれば、
オエっといいながら、
脇道でかがみこんでいる人もいます。


しかし、誰もサポートはできません。
皆、自分との戦いで精一杯だから、
自分で乗り越えるしかないのです。


■そして、登りきれば、
最後20キロです。

登ってきた山を駆け下りること10キロ。

前の腿がつりそうになります。
でも、つらない限界のレベルで、
ただただ、走る。


そして、90キロへ到達。
ここから、最後の登り。

胃もやられ、お腹も痛く、気持ち悪く、
常に胃酸が逆流してきます。

足はつりそうだし、
歩く度に痛い。

多分、爪はおかしいことになっていると、
その一歩の感覚でわかります。


でも、

「あと少し、あと少し」、

と言い聞かせ、ひたすら前に足を出す。


前を見ると、
延々続くまっすぐな道に心が折れそうになる。

だから、

”自分が踏み出す一歩に集中しよう”

”前の人の背中に追いつこう”

それだけ考え、前へ前へと進んでいく。


「辛くても、いつか終わる」

そう何度自分に言い聞かせ続けたことか。


そして、だんだんと、
終わりが近づきます。


■ゴールに近づくに連れ、
会場の歓声が聞こえてきます。

最後、2キロ、1キロ、
500メートルづくにつれ、
声が大きくなります。


「2596番、紀藤さん、帰ってきました!」


と会場アナウンサーが、
一人ひとりのランナーの名前を呼んでいるのが
聞こえます。


曲がり角を曲がって、
ゴールのゲートを見た瞬間、
思わず目が熱くなります。




そして、ついに長い長い旅路が終わりました。


時間は、12時間26分。

朝5時20分にスタートして、
17時46分まで走り尽くしました。


無事完走できただけでなく、
自己ベストのタイム。

一緒に出場した仲間14人の中では
最高の成績でした。


■こうやって、ウルトラマラソンの体験を、
振り返りながら、描かせて頂き、一つ強く思うことがあります。

それは、多分、人生にも、
仕事にも大切な、”黄金率”とも呼べるものかもしれません。


それは、


『果てしなく長い距離を走りきるには、

 ”目の前の一歩一歩”を、ただただ積み重ねる』


こと。

このことが、いかに大切か、
ということでした。


100キロという、
途方もないと思われる距離も、

「あと4キロ、次のエイド(補給所)まで走ろう」

「あと1キロ、まずは走ろう」

そう小さな目標をたて、
それを達成するために、


『”次の一歩”に、魂を込めよう』


と言い聞かせる。

足の平、指、身体の動かし方、
それらにひたすら、意識を集中させる。


そして後はそれを、
10数万歩、ひたすら、繰り返す。

そうすれば、いずれゴールにたどり着くはず。


■「人生はマラソンである」

なんて例えられることがありますが、
本当にその通りです。


10年後の未来は分からない。

将来に不安があるかもしれない。

この期末、どうなるか心配でならない。


それでも、私たちに与えられているのは、

『今、この瞬間の一歩』

でしかありません。

できることは、この1日を
いかに生ききるか。

いかにやりきるか、だと思うのです。



その一歩一歩を、妥協せず、
やり遂げられた人だけが、
きっと、自分のゴールにたどり着くことができる、


当たり前の話かもしれませんが、
私は、そのように思います。


【今この一歩に、魂を込める】


私たちにできることは、
ただ、それだけなのだ、

そのことを、これからも
ずっと意識していきたい、

そう思った次第です。
【本日の名言】
千里の道も一足ずつ運ぶなり。

宮本武蔵”

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