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滅びから学べ

1154号2017/04/12更新

(今日のお話 2135字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は、新入社員研修ディスカバリーの立ち会い、
並びに戦略実行プログラムを、
ご導入いただいている企業様のミーティングに参加など。

4月のこの頃は比較的落ち着いており、
今後のための第二領域活動を行うことができています。

今後の戦略に思いを巡らす上で、
ふと思い出すことがありました。


本日は、
”過去の私の失敗”をご紹介しつつ、


「滅びから学べ」


というテーマで、
思うところを皆さまにお伝えさせていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。
■こんな格言があります。


『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』。


これは江戸時代の大名でもあり、
文人、武人でもある松浦静山が言った言葉です。


言葉通り、

「なんかうまくいくなぁ、理由わかんないけど」
「なんか風が来ているなぁ、ついているなぁ」

という、どうして勝ったのかわからない、
という”不思議の勝ち”はある。

しかしながら、

「なんでかわかんないけれど売れないなぁ」
「なんでかわかんないけれどいつも勝てないなぁ」

という事はなく、
”負けたときには必然がある”、
いう教訓を示した言葉です。


■確かに、想像してみると、

スポーツで言えば、

・たまたま相手の調子が悪かった、とか
・クジ運で勝てた、

などありますし、

営業であれば、

・たまたま良いお客様を引き継いだ、
・競合がヘマをして仕事が流れてきた、

などなど、実際あります。

勝ちは様々な要因が絡んで、
「たまたま勝つ」ことはある。


しかしながら、でも、

いつも勝てない、
いつも負け続けている、

というときには、
大抵の場合、地力不足だったり、
行動量が足りていなかったりと、
ミスをした、とか

「負け」については、
これこれこういう理由で負けたな、

ということは分析できるものです。


■しかし、恐ろしいかな。


人は、”勝っているとき”、
つい天狗になってしまい、

「不思議の勝ち」なのに、
その波が続くと勘違いしてしまうこと、あるようです

実は、私自身、数年前、
前職で営業していたときに、
こんな失敗をしたことがありました。



当時、私は、求人広告を販売する営業でした。

その頃、お付き合いをしていた、とあるお客様。

大変な出店ラッシュで、かなり大スペースの、
しかもたくさんの求人広告を買ってくれていたのです。

もう、売上が毎週上がって上がって仕方ない。

最初の1ヵ月間は、その状況に慣れなくて、
「運がいいなあ、流れが来てるなぁ」
位だったのですが、

2ヶ月経ち、3ヶ月経ち、4ヶ月経ち、
それでも”売れ続ける”と、やがて麻痺して、
勘違いが始まったのです。



「売れて売れて仕方ねぇなぁ」

「この流れ、止まる気がしねぇなぁ」

と。


しかし、それは私の実力があったわけではなく、
たまたま流れが来ていた、
いわゆる「不思議の勝ち」だったのです。


そんな絶頂の最中、
お客様とあるトラブルが発生。

その瞬間、その大手顧客との取引はゼロになり、
そして広告の出向も途絶えたのでした。


結果、ずっと達成し続け、
鼻高々になっていたヒーロー的状況が一転。

達成率30%という、
目も当てられない燦々たる結果に陥ったのです。


その時の痛々しい気持ちは、
今でも忘れられません。


そして、それからと言うもの、


『”一社依存”という状態には、金輪際なるまい』


と固く心に誓ったのでした。


■さて、この話から、何が言いたいのか?

それは、人は、

「勝っているときは、気づかない」

ということ。

勝ちに「不思議の勝ち」があるにもかかわらず、
有頂天になっているときは、
そのことに気がつかない、

その愚かさが、やっぱり人にはあるのではないか、
と改めて思ったのです。



私だけでなく、
歴史でも同じようなことが証明されています。


東京都知事の小池百合子氏が推薦している、
第二次世界大戦における日本軍の敗北を分析した名著、
『失敗の本質』では、


”第2次世界大戦において、日本軍が負けた理由は、
「これまで勝っていたから、これからも勝てるだろう」
 という、大本営の楽観的観測が原因であった”

などと言われています。


はたまたもっと身近になると、
誰もが知るバブル経済だってそうかもしれません。


「これ、土地の価格どんどん上がるんじゃね?」

という、楽観、すなわち
「勝ちの不思議さ」に、
人が本質を見失い、見えなくなっていたがゆえ、
起こったのではないか、とすら思います。


■悲しいかな、人は調子に乗る生き物であり、
しばしば、「不思議の勝ち」に溺れてしまうことがあるようです。


だからこそ、私たちが注目すべき事は、


”「不思議な勝ち」を漫然と受け止めること”ではなく、

「何故負けたのか?」という
”負けた理由”にもっと注目すること、

すなわち、自分他人問わず、


【滅びから学ぶ】


姿勢こそが、

ビジネスにおいても、
またこれから不透明な世の中で生きていく上でも、

”人生を勝ち続けるため”に、
大変重要なの要素なのではないか、

そう思うのです。


だからこそ、私たちは
「歴史」を学ぶべきなのです。


自分自身が何度も滅ぶわけにはいかないから、

”ごく近い同僚の失敗”を学ぶべきだし、

もっと普遍的な「滅びの法則」を知る上では

”歴史の中ので繰り返されてきた滅びの事例”

を学び、誤ちを繰り返さないことが、
大切になるのでしょう。


「不思議の勝ち」に有頂天になってはいけません。


【滅びから学ぶ】


という姿勢こそが、継続的な勝ちのために、
必要なことなのです。

(と、自分に戒めた次第です)


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。
【本日の名言】
人が賢いかどうかは、
その経験のいかんによるものではない。
その経験をいかに活かすかによるのである。

ジョージ・バーナード・ショー”

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