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「生々しい激痛エピソード」が教訓になる 

510号2015/04/07更新

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、富山へ。

私も一ユーザーとして大変お世話になっている
とある製薬メーカー様の本社へ伺いました。

工場見学、研究所見学までさせて頂き、
その最新鋭のワークスペースに、ただただ感動をしておりました。
(Mさん、Sさん、長時間、本当にありがとうございました!)

ぜひ、新人研修「ディスカバリー」の社内ファシリテーターの次には、
「7つの習慣」も広げていきたいですね。
私も最大限協力させていただきます。

ちなみに、今日のお話は、
「新人研修」の季節、ということで、
新人指導にまつわる「失敗と教訓」について、
思うところを共有したいと思います
■さて、しばしば

「あいつは一度、痛い目をみねえとわかんねえよ」

と上司・先輩が、
指導しても変わらない後輩を見て、
言うことがあります。

失敗は成功の母、とも言うように、
確かにその通りです。

失敗をして、ズタボロになることで、

学ぶことも多いと思います。

だから痛い目に合わせて、
そこから学びとらせる、というスタンスも一理あります。


■反面、親心(先輩心)として、

「ライオンが子ライオンを谷底から突き落す」

ごとき厳しさは、最終手段にしておきたい、
という意見も聞こえてきます。

相手に情があればあるほど、
もがき苦しんでいる姿を間のあたりにするのは、
多かれ少なかれ辛いものがあるからでしょう。

「失敗による痛み」は
もちろん成長のために必要ではあるものの、
”わかり切っている痛み”は不必要。

失敗した人が過去にいっぱいいて、
そして自分も失敗をする可能性があるならば、
いわゆる、
「賢者は歴史から学ぶ」
方向に持っていきたいもの。


■そんなことを考えていたときに、
ある方から、
「後輩に、必要以上の失敗をさせない方法」
(=人の気持ちを動かす方法)
なるものを聞きました。

それが何か、というと、
先輩が後輩に対して

【(失敗の)痛みを生々しく、語ってみる】

ということ。

相手が顔をしかめるくらいの
「激痛エピソード」だと
特に効果絶大だそうです。


■例えば、一例を挙げてみます。

私の失敗談
「自転車を乗るときは気を付けること」
を誰かに教えたい、とします。

先ほど述べたように、
ただ「気をつけよう」じゃなく「生々しい激痛エピソード」、
として伝えるのがポイント。


(ここから痛い話です)


私が中学2年のある雨の日でした。

ハンドボール部に所属していた私。

ちょうど2日ほど前に、
部活の練習中にひどく膝をすり向き、
ジュクジュクした傷口に、ようやく薄皮が貼り始めたころでした。

まだ曲げると、ズキリと痛む、
そんな完治とは程遠い状態です。

そんな中、雨の日、
自転車に乗っていました。

スピードを緩めず、調子に乗って
雨なのにどんどん漕ぎました。

それまで自転車で殆ど転んだことがなかったので、
自信満々で、下り坂でもとばします。

アドレナリンが出ているのか、
膝の違和感もあまりなく、
自転車をこぎまくっていました。

曲がり角に差し掛かり、
(調子に乗って)バイクのレーサーのごとく、
身体を傾けました。

すると、そこに、
「マンホール」がありました。

雨の日のマンホールは滑る…

当時、このことを知らなかったのです。

そのマンホールに乗った途端、
前輪が滑り、糸が切れたかのように、自転車が大きく傾き、
物凄いスピードで倒れました。

下は、ゴツゴツしたコンクリートの地面。
表面は荒い石を敷き詰めたように、尖っています。

そこへ、治りかけた右ひざの傷口をえぐるように、
傷口を、コンクリートの上を数メートルにわたって、
ガリガリと擦りました。。。

薄皮ははがれ、傷口が露出しました。
膝は白い肉が顔を見せて、血がくるぶしに垂れるくらい、
ドクドクと吹き出しました。

膝の傷口には、コンクリートの破片が挟まっています。
息が上がり、全身の筋肉が硬直するような激烈な苦痛を体験しました。

もうあれから、
雨の日は二度と飛ばさなくなりました。
(特にマンホールの上には絶対に乗らなくなりました)

だから、皆さんも、
自転車に乗るとき(特に雨の日は)
気を付けて下さいね。


■この話を何人かに試してみたのですが、
多くの場合、

「うわあ、痛そう・・・」

と顔をしかめます。

しかし、
「うわあ、痛そう・・・」
これが”失敗の教訓”として効くのではないでしょうか。

そうすることで
「ただ気をつけましょう」→「感情をイメージする」

ことができて、

【痛みの疑似体験】

を多少なりとも、
感じさせることができるかもしれない。

すると、
「愚者は経験から学ぶ」ではなく、
「賢者は歴史から学ぶ」へと、
移行できる可能性も高まる、そのようにも思えます。


■よく言われる話ですが、
「ただ伝えた」からOKではなく、
「相手の心に伝わって」初めてOKになりえます。

先輩の後輩への指導にしろ、
親子関係にしろ、友人間にしろ、
それが出来てこそ、
「”失敗の教訓”が伝わった」
と言える、
そんな捉え方もできるかもしれません。


■「7つの習慣」では、
”人間関係での成功”に関わる項目で、
<第五の習慣 まず理解に徹し、そして理解される>
というものがあります。

この項目で伝えている事からは、
自分が一方的にしゃべることを
コミュニ―ションとは言わず、
そしてそれは相手に伝わっているものではない、
ということが考えられます。

人間関係で成功するためには、
コミュニケーションが上手くなる必要があります。

そしてそのためには、

【相手が自分の話をどう捉えているか、を慮ること】

が、大切なのでしょう。


■色々話が広がってしまいましたが、
お伝えしたかったことをまとめると、

1、後輩に”失敗の教訓”を伝える時は、「ただ伝えた」だけでは駄目。

2、相手の感情を動かすような伝え方をしてこそ、「伝えた」と言える

3、そのための工夫として、

①生々しい感情を揺さぶるエピソードを語ること

②相手の感情が動いているか慮ること が大事ではないか。

という事をお伝えしたかった次第です。



最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
【本日の名言】
理解できない人のことを
愚か者と見なしてしまうことが
人間にはよくある。

カール・グスタフ・ユング

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