500社2500名以上が読む「1日を5%元気にする」メールマガジン

優秀なスタッフが辞めていく理由 

297号2014/05/26更新

■おはようございます。紀藤です。

週末に散歩をしていると、

近所に「すき屋」があるのですが、
そういえば前から工事中になっていることに
ふと気が付きました。

そうです。

「すき屋」が深刻なバイト不足により、
約2000店舗のうち、
123店舗が閉店、または営業時間短縮になった、
という、話題になったあのニュースの影響です。

その話の詳細を聞いたときに、
飲食で働いていたことがある私は、
何だか他人事とは思えませんでした。


■今から10年程前ですが、
居酒屋に勤務していた当時のお話です。

そこには、
「あっくん」という心優しい、
20歳の学生のアルバイトがいました。

深夜の〆作業(営業終了後の片づけ)などを
嫌がるアルバイトがたくさんいる中で、
「あっくん」はお願いをすると
いつも協力をしてくれました。

ちなみにこのお店、オープンしたばかりで、
全然人が足りませんでした。

常にカツカツで、回すのが精一杯という状態。

なので、いつもお願いを聞いてくれる
あっくんの力に頼ってしまいます。

「いつもありがとう!」
「あっくん、ほんとに頼りになるよね!」
「アルバイトリーダーもお願いしてよいかな?」

店長を含め社員一同、あっくんに
どんどんどんどん、仕事を任せていきました。

あっくんは忙しくなります。
給料も上がりますが、シフトに入る数も増えます。

そして結果、どうなったかというと、
あっくんは最終的に辞めてしまいました・・・。


■もちろん、
「あっくん」が辞めたのは
多くの理由があったようです。

しかしながら、
後日聞いたところによると、その大きな理由の一つは

【終わることのない忙しさ】

であったようです。

私たち社員は、当時、

・あっくんをたくさん「褒め」、
・あっくんにたくさん「権限を与え」、
・あっくんの「時給を上げて」、

あっくんが満足してくれるよう、
頑張っていたつもりでした。

しかしながら、蓋を開けてみれば
あっくんが長く働く、という意味では
それだけでは足りなかったわけです。

冒頭の「すき屋」でも、
時給は競合より高く、
給与だけ考えれば、決して悪い条件ではなかったそう。

しかし、あのような事件が起こりました。


■飲食店の労働の実情は非常に深いものです。

ですから、簡単に論じることができない、
ということは重々承知しています。

しかし、敢えて考えてみると、
ここから学ぶべきことは、

【何事もバランスが大事】

ということではないか、
とも思うのです。

良いチーム、良い組織を作る上で、
『リーダーの4つの役割』というプログラムでは、
こんな事を言っています。

成果を出すリーダーは、

1、方向性を示す (ビジョン・戦略を創造する)
2、組織を整える (人事、構造、情報など仕事の仕組みを創造する)
3、エンパワーメントを進める (メンバーのやる気を引き出す)
4、模範になる (自分自身が信頼される存在である)

という4つの側面の、
【バランスをとること】が出来るそうです。

どれか一つの側面だけに集中するのではなく、
それぞれの側面をバランス良く満たすことができる。


■先ほどの「あっくん」に対する
私たちの行動は、

あっくんに、「方向性を示したり、
あっくんに、「エンパワーメントを進めたり」、
あっくんの、「模範となって」、信頼されるリーダーとしての背中を見せる、

などをして、
やる気を引き出してきました。

しかし、

【組織を整える】(人材を整える)

ということは全く疎かな状態で、
あっくんに頼り続けていました。

そのようなアンバランスな状況では、
どこかで歪みがでるのは当然のこと。

飲食店だけでなく、全ての組織において、
長期的に考えた上で、

「今、自分たちのチームは何をすべきか」
「自分たちの組織には何が足りないのか」

を冷静に分析し、
<バランスをとること>を考え続けることが、
あっくんのような優秀なスタッフに活躍し続けてもらい、
長期・継続的な成果を得続ける上で大切なのではないか、
と思う次第です。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。
【本日の名言】
部品を組み立てることが出来ない人を
罰しても仕方がないだろう。
問題は設計だったはずだ。

         フィリップ・コールドウェル
         (フォード・モーター社長)

初めての方はこちらから

ビジネス&ライフに小さな変革を 未来習慣メールマガジン

カテゴリー別で見る

「7つの習慣」から探す

キーワードから探す

年別アーカイブ

※このサイトは、フランクリン・コヴィー・ジャパン(株)とは関係なく、記載されている内容の責任は著者個人に帰するものです。