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東ティモールから学ぶ、人間の強さとは

178号2014/11/18更新

■おはようございます。紀藤です。

週末は映画&スポーツ三昧でした。

「カンタ!ティモール」という
ドキュメンタリー映画の上映会にいきました。

自主制作映画ながら、
5か国100か所以上の場所で上映された、
素晴らしい作品です。

今日はそこから感じたことを
ひとつ、共有したいと思います。
(少し長いです)


■ちなみに、皆様は「東ティモール」
という国をご存知でしょうか。

日本から南に5000km。
インドネシアのあたりにある南海の島が
「東ティモール民主共和国」です。

人口約110万人の小さな国で、
2002年に独立した、新しい国です。

私も国自体全く知らなかったのですが(汗)、
1975年に独立の宣言をしてから、24年にわたり、
当時のインドネシア政権による弾圧・虐殺により
20万人以上の命が奪われてきました。

それは、東ティモールの3人に1人という膨大な数です。

多くの人が大切な親友、家族の命を
目の前で奪われる、という経験をしており、
その悲しみの中、今日まで歩んできました。

「カンタ!ティモール」は
そんな東ティモールの人々の日常に
スポットを当てた映像作品です。

どんな暮らしをして、
どんな価値観を持ち、
そして、そんな悲しい過去を背負いながら
なぜ日々歌って踊り、笑いながら暮らしていけるのか、
そんなことを通じて、
近代化された私たちが
見失いがちなことを思い出させてくれる作品です。

非常に考えさせられる良い作品ですので、
よろしければぜひ。


■さて、(いつものごとく汗)前置きが長くなってしまいましたが、
ティモールの人々の当時のエピソードで、
非常に印象的なストーリーがあります。

彼らは、インドネシア軍との戦いの中で、
インドネシアの兵を捕虜として
捕えることがしばしばありました。

それは戦争中です。
そして、捕えた兵士は、
自分の家族を殺し、自分の娘を暴行し、
親友の命を奪った相手です。

「憎んでも憎み切れないくらい敵である」
といっても、過言ではないでしょう。

そんな兵士に対して、
ティモールの人々は、

「争う理由は、本当はどこにもない」
「私たちが独立を成し遂げようとしている意味」
「皆、大地の兄弟であるのに、なぜ戦う必要があるのか」
ということを説き、無傷で相手を帰しました。

また、自分達が虐殺されるときでも、
それが報道されると知り、

「これが勝利(独立)へと繋がる。皆に知ってもらえる」
とこれから殺される人々、
悲しみよりも喜びの言葉を口にしたそうです。


■彼らは、一時の感情じゃなく、

「自分たちが最終的に何を目的としているのか」

を忘れませんでした。

つまり、
「目的は復讐ではなく、独立である」
ということを常に心に持ち続け、
そのために、正しい行動を実行し続けました。

その結果、その崇高な人間性に触れた、
インドネシア軍の兵士に中にも支持派が生まれ、
その動きが大きくなり、世論を動かし、
結果的に独立へと導いていった、
と言われています。


■「7つの習慣」では、
影響力のある人生を送る人の特徴は、
「第一の習慣 主体性である」ことである、
と何より大切な習慣としています。

「主体的である」、ということはどういうことでしょうか。

その一つが、

【刺激と反応の間にスペースをあけられること】

である、と著者のコヴィー博士は説明しています。

「刺激」とは、自分に降りかかる出来事、感情の衝撃などです。

「反応」とは、それに対して自分が行動する内容です。

もし、主体的でなく、
降りかかる「刺激」に対して、
感情に流されて「反応」してしまったらどうでしょうか。

先ほどの例でいえば、
「自分達が弾圧された」(刺激)に対して、
「復讐する」(反応)をする、
というのが、その結果、起こりうるでしょう。

しかし、
主体的である人は、

【人間が持つ独特の4つの性質「自覚」「良心」「想像力」「意志」】

という力を使い、
刺激と反応の間にスペースをあけ、
自らの行動を選択することができる、
とコヴィー博士は言います。


■ティモールの人々は、その高い人間性と、
主体性を持ち、

・自覚・・・「復讐しても何も変えられない」
・良心・・・「傷つけあうことは自然の摂理ではない」
・想像力・・・「兵士に正しいことを伝えることが独立につながる」
・意志・・・「独立を成し遂げるために皆で耐える」

という選択をした、と言えるのかもしれません。

そして、国全体がその意志を貫き一つとなったことで、
独立を成功させることができたのかもしれません。

愛する人を失う、という最も辛い体験の中、
このような行動をできるかと言われれば、
私には自信がありません。

しかしながら、日本と関わっている国に
文化水準の高い低いに関係なく、高い人間性を保った人々がいる、
という事実があります。

便利になった世の中ですが、
自分の行動は、大切なことを見失って、反応的になってはいないか、
良心に反した行動をついしてはいないか、
常に律しながら日々過ごしていきたいものですね。


■今日のお話は、

・東ティモールという国がある。
 虐殺され、多くの憎しみが生まれそうな中でも、
 ティモールの人々は、自分たちの目的、独立を忘れなかった。

・そして、そのために必要な崇高な行為を、感情に流されず、実行し続けた。
 (「刺激と反応の間にスペースをあける」)

・その結果、周りに影響を与え、世論に影響を与え、独立を成し得る力にした。

・主体的に、大きな目的を達成するために、私達にも必要な姿勢なのではないか。

という内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。
【本日の名言】
自分で投げ捨てることさえしなければ、
誰も私たちの自尊心を奪うことはできない。

              マハトマ・ガンジー

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